いつかはやらなければならないことがあります。
気にはなっていたけど、先送りしてきたこと。
すでに2月にウインデックス(風見)は折れていました。
ボースンチェアは両足をパンツを履くように入れるので、完全に腰掛けたスタイルで登ることができます。
メインハリヤードをボースンチェアのシャックルに通します。
下田ボートの隼君がウインチを巻いて引き上げてくれます。
私の67kgの体重を意外とスイスイと。2分は掛からなかったような
そして登頂!
やはりというか、予想以上に下に見る艇は小さい。
13mというと4階建ての住宅です。飛び降りたらただでは済まないでしょう。
声も大声じゃないと届きません。
ポンツーンでは風がないと思いましたが、マストの頂上ではそれなりに吹いてます。
だから、できるだけ下を見ないようにします...
ボースンチェアのサイドに付いている工具入れからマイナスのドライバー(柄の短い)を取り出し、
風見のポストを締めているマウントから外しにかかります。
まず、CRCを吹き掛ける(これは伊藤社長のアドバイス)。潮で固着しているからです。
ネジは意外とあっさり回りました。これを落としたら100年目。工具入れにゆっくり入れます。
そして、風見のポールを手で握って引っこ抜こうとしますが、ぴくりともしない。
固着している!
CRCを吹きかけて再度試みますが、回らない。頑として回らない...
工具入れからモンキーペンチを取り出して、まず横に回そうと…
しかし、ポールも幅がなくて、挟みにくい。
しかも、回らない...ポールだけへこんでいく。
思わず天を仰ぎます。
でも、ここでマストから降りても何の解決にもならない。
....ということはわかってます。
もう一回登って同じ事を繰り返すだけだ。
であればと、気持ちを取り直してもう一度CRCを吹き付けてしばらく待ちます。
すると、回った!
高所ながら自分でも顔がほころぶのがわかります。
折れた風見を外して、新しい風見をスピンシートで上げてもらいます。
Horatioはフラクショナルリグなので、ボースンチェアを半ばまで下ろして受け取ります。
そして、またトップまで登る。
新しい風見を立ててねじで締め上げる。
完成!
20分もいたでしょうか。やはり慣れというものはあるものです。
(折れていた風見)
下ろしてもらい。風向を示している風見を見て満足です。
いつかやらなければならないことはいつかはやる。
トートロジーですが、実感しました。
隼君の冷静なサポートに感謝です。
(マストトップから下田港の東を望む)
コメント