GW2009は初めて相模湾内に深く侵入することに。
なにせ、下田に係留しているとどうしてもより水のきれいな伊豆諸島と景色の飽きない西伊豆を目指しがち。
伊東と初島のどちらにしようかと迷ったが、やはり「島」がいいかと、初島を目的地に決定。
ところで、初島も東京都なのかと確認してみると、なんと、静岡県熱海市。伊豆諸島の観光案内に載っていないわけだ。
今回のメンバーはTsurutaさん、Inoueさんと私の3名。Suzukiさんも名古屋から参加する予定であったが、急な仕事で残念ながら今回は参加できなかった。
初島フィッシャリーナに係留の予約をすると、艇内の宿泊はできない、宿泊が条件ということであったが、民宿でもいいという。
食事は民宿の方がいいと思ったので、民宿「鈴木」を予約。
5月4日(月)
下田を0800出港。
出航時の1枚
初島までは約30マイルの行程。
下田湾口を出てみると、昨日とは打って変わって無風状態。
メインのみの機帆走で爪木崎をかわすと南風が若干でてきた。
しかし、全くのデッドランとなるため、そのまま機帆走で一路初島を目指す。
途中Inoueさんがトーロリングでサバを一匹釣り上げた。リリースしたが、次回からはクーラーに氷を用意しておこう。
ずっと機走なので、オートパイロットにティラーを任せて進む。
連れ潮の影響もあり、航海は順調で、初島フィッシャリーナに1430到着。機走はオートパイロットに限る。
入港しようとすると、連絡もしていないのに灯台のところにフィッシャリーナの方が待機していて我々に方向を指示してくれた。
ポンツーンへの誘導と舫を取ってもらい、楽々着岸。どうやら、周囲をワッチしてくれているらしい。
ホテルなみのサービスは満足(係留料金は高いけどね)。
ビジター用のポンツーンは50mはあると思われ、横付けで35フィートクラスの船が4隻はゆとりで停泊できる。
港内にはうねりは全く入ってこない。
混雑する際は横抱きになると聞いたが、結果としてGWであるにも関わらず、当日係留したのはHoratioと30フィートクラスのクルーザーの2隻だけだった。
クラブハウスとXIVのクルーザーとヨット
ポンツーンに舫うHoratio
上陸後、民宿「鈴木」にチェックイン。
元気な女将さん。伊東からお孫さんも来ていてにぎやかこの上ない。
荷物を置いて。島内を時計回りに一周散歩。初島アイランドリゾートにプール、庭園など様々な癒しの施設があるようだ。我々はその内容には関心なく、ひたすら歩く。Inoueさんは足が速い。
そのうちに、グランドXIV初島クラブの豪華な施設が見えてくる。
ずいぶん昔、ニューオータニであった頃に一度宿泊したことがある。
外観は昔のまま、きれいにメンテナンスされている。
30分ほどで一周してしまった。
民宿「鈴木」に戻ると、場所が定期船が発着する港の真ん前なので、定期船の入出港と観光客の様子がよく見える。30分ごとの定期船にはさすがGWのためか、これでもかというくらいの観光客が出入りしていた。
観光客が船にまで乗って初島に来ようとするのはやはりグランドXIV初島クラブの集客力のためだろう。
このくらい観光に出ている人がいるのであれば、日本も安心だ。
1700になにやら小型の漁船が一斉に出漁した。大して沖には行っていない。
何を取りに行っているのか?しかし、これだけ観光客がいれば、地産地消ができる。
新鮮な魚介がとれても食べる人がいなければ、干物にするくらいがぜいぜいだ。
漁業と観光のシナジー good!
民宿「鈴木」にて風呂に入って食事を取る。お楽しみは舟盛り!
1万円の舟盛りは伊勢エビと先週から解禁になったというアワビがついた。
でも、中木の民宿の2/3くらいかな。相模湾は物価が高い?!
明日は雨の予報。早めに2300就寝。
5月5日(火)
起きて外を見てみると、昨日の天気予報は午後からのはずだったが、朝から降り始めた。
今日はびしょ濡れだな...
散歩に出てみると、小型漁船が一斉に帰港し始める。昨夕仕掛けた網を引き上げてきたのだ。
軽トラも港に集合!見に行ってみると、さし網に20cm程度の伊勢エビが何匹も絡んでいる。
昨日の一斉出漁は伊勢エビ漁だったわけだ。
これが今日のお客様の食事か!豊かな海の幸。
伊勢エビの頭のみそ汁付きの朝食を終えて出航準備。
雨も降ってるのでオイルスキンとブーツで完全装備。
0800出港。本格的に降ってくる。
南東10kt のぼりながら南下。初島から離れるとうねりが大きくなる。
しかし、昨日とは逆方向で連れ潮である。
川奈のホテルとコースのグリーンがもやのなかに見える。
しばらくすると城ヶ崎の灯台。伊豆急の電車がおもちゃが走っているように見える。海から見る景色は別格だ。
熱川を過ぎる頃から風が上がり、3ポンへ。ジブもしぼる。
うねりも高くなり、サーフィン状態。
しかし、快走対地8ktになることも。
視界が悪いのでワッチは重要だが、漁船をみることはなかった。
ヨットは数隻行き違う。洋上で他のマストとセールを見るのは快感だ。気持ちも落ち着く。
稲取を過ぎるころからは雨は上がったが、風は上がる一方で30ktはある感じ。爪木崎はどうなることやら...
案の定、爪木崎沖は真っ白の状態。大きく西に回ってヒールしながら1400下田港入港。
のぼりで36マイル走った割にはずいぶん速かった。
帰途は全行程帆走だった。波と風たたかれて、少々疲れた。Tsurutaさん。Inoueさんも同様のご様子。
着岸後、熱いラーメンを食して解散。
初島はXIVをはじめ、民宿、食堂などの設備も整っている。
フィッシャリーナはポンツーンであり、安心して停泊できる。
一泊のクルージングのベースとしては充実している。このような海洋レジャーのベースをもっと欲しい。
また訪れたい港だ。
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