海の住所は緯度・経度
雨模様の天気だった。今日は普段サボっていたことを片付けることにした。
連休は三宅島に行きたいのでその準備もしなければ…
まじめに取り組んだのはGPSのセッティング。下田から三宅島まで45マイル。早朝の出航にはGPSの助けがいるかもしれない。ヤマハ製の据え置き型のGPSが設置されていたのだが、今まであまり必要性を感じなかったのと、船内に戻って確認するのが億劫で使わなかった。しかし、今回のクルージングの目的地は限定沿海(宴会?)仕様の我が艇の行動できる最遠隔地。準備するに越したことはない。
マニュアルを見ながら操作してみる。やってみて気付いたのは当たり前のことだが、海上には電話番号のある家屋や店舗もなければランドマークもないことだ。自動車のGPSであれば、簡単に入力できることが、緯度・経度の座標を入力することが基本操作になっている。海上で出てしまえばその緯度・経度を知るのが最も困難な作業だ。しかし、GPSはその問題も解決してくれたように思えてしまう。結局カーソルを使った目的地の設定の仕方がわかり、安直な方法で目的地と経由地をセットした。これだと海図で緯度・経度をみたり、距離を測る必要もない。きちんと動作する前提の話であるが。これではいけないのであろう。
式根島と神津島の間を通るコースをセットした。一日中キャビンの中で作業している自分を省みるとなぜか大変まじめな船乗りに思えてくる。
夜はヨット塾の皆さんの仲間に入れていただいた。中川で「黎明」の四合瓶を3本開ける。下田の米を三島の水で作ったというこの酒は会員にならないと買えない。どこでも飲めないというのも上手な商売だと思う。どうしても飲み過ぎてしまう。南京亭経由で鴎翔号のキャビンでさらに八海山をご馳走になる。いつものことながらヨット塾の皆さんに感謝。下田に行くと体重が増えるのは致し方ない。
自艇に戻って横になるが、夜半から西風が吹き出し、寒いのですべてのハッチを閉めて寝ることとした。今年の秋は早い。
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