台風と虹のハーモニー
台風18号は2年ぶりに知多半島から本土に上陸し、列島を縦断した。上陸直前の中心気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は80ktだった。豊橋はまさに台風に直撃されたといっていいだろう。豊橋に住む私は、昨夜いつもどおりに電気をつけっぱなしで気絶したように就寝していた。本を読んでいて睡魔に引き込まれると、電気を消さないといけないという叫びを無視してベッドに逃げ込んでしまう。その結果、数秒たたないうちに眠りの淵に引きづり込まれてしまう。
今日出会った方々には昨夜は一睡も眠れなかったという方が少なくなかったが、私は数少ない例外のようで、いつもどおり熟睡していた。しかし、熟睡というのは言い過ぎかもしれない。というのは3時頃に一回目を覚ましたからだ。寝ぼけ眼で何時かなと目覚まし時計をみた。そして、窓をたたく風と雨音にあらためて気づいた次第。
でも、何かいつもと違う。何かというと部屋が暗い...停電だ
そして、そのまま再度眠りの淵に
翌朝、電気はつかない。テレビもつかない。Webはかろうじてモバイルで接続でき、世の中の様子を確認することができた。災害用の懐中電灯の明かりでかろうじて髭を剃る。
外に出てみると、風はあるものの、幸い雨は小降りになっていた。向かいの住宅の駐車場の鉄柱が折れ曲がって隣の家の自動車をつぶしている。作業着を着ている人が走ってきて駐車場の車を移動させないないと隣家の瓦が落ちて危ないという。私の車ではないのでどうしようもない。
この「風」は大変なことをしでかした
傘をこの風に取られないようにバス停に行き、バスを待つが、なかなか来ない。携帯でバス会社のサイトにアクセスするとなんと運行していないという。来ないわけだ。タクシーに電話するが、それもまたなんと運行していないという。
なぜなのか?風はあるののの、雨もやみつつあるではないか。
やむをえず、カッパを着込んで自転車を引っ張り出す。水に濡れるのは慣れている。すぐにバスやタクシーが運行していない理由がわかった。信号が至るところで点灯していなかった。
いろいろなものが散乱し、飛んでくる。看板が落ちている。
そうしてようやく会社に近づいたと思って交差点を曲がると
大きな虹が...
風はまたしでかしてくれた。
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