南西10kt、 波高1.6m
曇りのち雨
新島出港 0600、下田帰港 1200
0430起床
風が南だったため、横付けしている艇が岸壁にこすり寄せられることもなく、静かに眠れました。これが、普段のように西だと、フェンダーが真っ黒になってしまうほどです。
昨夜、漁師のお兄さんに明日は時化るから、早く帰った方がいいと聞かされていました。
時化るという言葉自体がプロっぽく、妙に説得力を感じました。
天気予報を見てみると、午後から落雷もあると予想しています。低気圧が予想よりも早く接近してくるかもしれません。
下田を出港する前から、低気圧の接近は想定済みでしたが、漁師さんの「時化る」と「落雷」という響きにすっかりビビってしまいました。
下田までの復路が、この低気圧との競争になるという心理的なプレッシャーが、行程に大きな狂いを生じさせることになってしまったのです。
起床後、それぞれで朝食です。
昨日仕入れておいたかじやベーカリーのパンが朝食です。
あんパンとピーナッツクリームパンがそれぞれ一つずつ。
あんパンはずっしりと重く、あんこがたっぷりでした。これは腹持ちがいいなと思いました。
0600出港
港外に出てみると、意外なほどうねりも小さく、風も強くはありませんでした。
セイリングにはちょうどよい風でしたが、接近する低気圧との競争のために、不本意ながら、機帆走にしました。
南西の風を受け、エンジンを入れると、おそらく6.5kt程度はでていたのではないでしょうか。
上架してエンジンも整備したので、エンジン音も軽快でまったく気になりません。また、船底がスムーズなので、まさにすべるように走ります。
0900頃から小雨が降ってきました。しかし、あらかじめオイルスキンにブーツをきっちり着込んでいたおかげで、暖かく、何の問題もなく、操船ができました。
その後、うねりもそこそこだったため、順調に船足が伸びました。コンパスで330°に進路を取ってすすんで行きました。
慣れた海域です。そのうち、神子元島が見えてくるだろうと...
そのうち雨は上がりました。視界はさほど悪くありません。
やがて、前方に伊豆の山々と思われる陰が見えてきました。しかし、この海域のランドマークである神子元島は見えてきません。神子元島が見えないので、かえって、伊豆の山だと思ったものが、雲と見間違えたかと思ったくらいです。
しかし、いい加減神子元島が見えないので、艇内でGPSを確認することにしました。
すると... なんと、Horatioは、すでに爪木崎を超えて、稲取方向に向かっていたのでした。
予想以上にアビームの機帆走は足が速く、かつ潮流で東に流されていたのです。
時々、GPSをチェックしておけばと思えど、後の祭りです。
南西の風なので、タックを繰り返して爪木崎を超えました。
これで90分ほどロスしましたが、
なんとか、雨が降るまえに下田へ帰港できました。
艤装を解除し終わると、ザッと雨が降ってきました。
まさに間一髪
太洋亭で、洋食を食べて家路につきました。
いつもはオムハヤシなのですが、ビーフシチューにしました。
これも凄いボリューム。おすすめです。
帰路の反省は、必要以上の緊張でした。
慎重はいいのですが、緊張は思考をフリーズさせてしまいます。
適度に息抜きをしなければならないと大反省です。
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