「セミリタイア」という言葉を残した巨泉の生き方が書かれている。
「You can't have everything」
「今回の人生ではやめておこう」
「仕事は手段、目的は後半生」という米国流のスタイルをいち早く実践した。
「誰でも若いうちに働かなければならない。
食うためには、やりたくない仕事もし、家族を養っていかなければならない。」
そこで人生の究極の目的は「定年後の後半生」であるとするのだ。
豊かで幸せな後半生を送る条件を4つあげている。
1.健康、そのための禁煙
タバコを吸い続ける人はこの後を読んでも無駄とまで言っている。
2.ともに歩くよきパートナー(配偶者)
3.やりたいことを見つける
そして夢のリタイア3条件として
<1>自分名義の自宅(できれば別荘2軒)
<2>100万ドルの現金
<3>長期的な投資(日銭の入るビジネス)
としている。
とにかく着手が早い。
定年後に趣味とか、地域活動をはじめるのは遅すぎるようだ。
そもそも、仕事がなくなってからでは元気が出ないという先輩の話をよく聞く。
ONがあるからOFFが楽しいのだ。
夜があるから朝の太陽がまぶしいのだ。
毎日が日曜日では…
その意味からすると完全なリタイアではなく、セミリタイアは正解だと思う。
程度の差はあれ誰にでもできること。
多芸多才な巨泉であるからできたのだとは思いたくない。
ただの、孫に小遣いをやるおじいちゃんになるか。
早く呆けてオシメを奥さんに換えてもらって寝たきりで過ごすか。
今からの選択が後半生を左右する。
コメント