伊豆急においてキャッシュレス乗車の範囲が拡大
今回のGWでうれしかったのは伊豆急の各駅においてもおサイフケータイ(Suica,Pasmo)が使えるようになったこと。自宅からであれば、小田急→JR→伊豆急と切符レス&キャッシュレスで電車に乗ることができる。
これは本当に楽だ!
今までは、自宅から小田原まではおサイフケータイで来れるものの、小田原から下田までは切符を買わなければならなかった。これが、JR小田原の改札においても「ピッ!」でよくなったわけだ。
切符レス&キャッシュレスの最大のメリットは自動切符販売機にならばなくてもいいことだ。当然、上を見上げて目的地までの切符代を確認する手間もない。切符を意識する必要がないのだ。おサイフケータイ(Suica,Pasmo)を利用するメリットはその記録にもある。乗車区間と料金が月日単位で記録として残る。私は新幹線、JALも切符レス&キャッシュレスなので、切符を買わなければならない局面は少なくなった。
一方、鉄道各社の狙いが何かというと、個客の購買情報の収集もその一つ。おサイフケータイの利用は切符のみならず、商品の購入にまで広がっている。クレジットカードから電子マネーに個客の購買情報がシフトしていく流れが見えてきた。各鉄道会社は切符を購入するための電子マネーを使って、個客の購買行動を学習することができる。誰がいつ何を買ったかという購買情報が集積すれば、ある程度今後の購買も予想することができるというものだ。問題はその情報から何を学習して、何を提供するかであろう。
鉄道各社はその事業領域の定義を拡大しつづけている。「駅ナカ」はその始まりにすぎない。
リグレーガムが出世魚のようにその事業を石鹸→ベーキングパウダー→チューインガムと発展させたように鉄道会社にもその可能性が広がっていると言えるだろう。入り口は切符だが、出口は鉄道を越えたサービスの提供という戦略が見えてくる。
今後の電子マネーを入り口としたサービスの展開が楽しみだ。
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