ゆっくりとした「自殺」である喫煙
その喫煙率を下げる絶好のチャンス到来
日本人の喫煙率は低下してきていると言ってもまだかなり高率だ。
男性36.8%、女性9.1%。合計すると21.8%
(厚生労働省HPより)
健康に対する影響は周知の通りだが、喫煙者はニコチン中毒なので気持ちがあっても自力ではやめられない。
しかも吸わない人への受動喫煙のリスクは損害賠償ものと言えるだろう。
健保財政の悪化にともなう健康保険料の値上げが相次いでいる。その負担の増加も大問題だ。
タバコ税は増税となったが、その増税分以上が健康保険の支払いが増加となるのでは意味がないだろう。
喫煙を推進したいJTは分煙キャンペーンを展開しているが、すでに分煙のレベルでは済まなくなってきている。タバコ産業とは因果な商売だ。
厚生労働省は受動喫煙防止対策の通知を都道府県向けに発出した。(2010.2.15)
しかし、努力規定であり、効果は未知数だ。
ところが、民間から強力な助っ人が現れた!舘ひろし氏だ。
ファイザーの「お医者さんと禁煙しようキャンペーン」のモデルとなって運動を推進するらしい。
私はまだ見ていないが、TVCFも10日から始まっているらしい。TVCFを見なくともファイザーのHPで内容がわかる。
舘ひろし氏は40年間喫煙してきたそうだ。しかし、ここで男を上げることになる。タバコの害も4年禁煙するとなくなるそうだ。早い方がよい。
一方、かつてマルボロのCFにおけるカウボーイ役の俳優は肺がんで死亡したという。
日本ではがん死亡の部位の第一位は肺だ。米国の喫煙率は日本よりも相当早く低下してきている。それは、禁煙教育の普及と州政府からのあいつぐタバコ会社に対する訴訟の影響だ。日本の取り組みは遅すぎたきらいがある。
アル・パチーノ、ラッセル・クロウの映画”インサイダー”を是非見てもらいたい。タバコ会社の内幕を暴露した事実に基づいた作品だ。これをみると喫煙率は低下するかもしれない。
舘ひろし氏はラッセル・クロウなみのヒーローになる可能性がある。
生命保険にはタバコを吸わないと保険料が安くなる可能性があるものもある。健康に対する喫煙のダメージを考えれば当然なのだ。
民間の保険会社にならって健康保険料もリスク細分型にするという考え方も成り立つ。
喫煙はゆっくりとした自殺といわれている。ファイザーの禁煙治療は一定条件の下に健康保険の対象となる。それを受けないのであれば、保険料を上げるという選択も一手。
定期健康診断の受診なども同様だ。健保財政の現状をみると、給付から予防にさらに重点を置いて行く必要があるだろう。
舘ひろし氏にはがんばって欲しい。我々国民もこれを機に悪い習慣の改善に努めよう。
コメント