渋谷にプラネタリウムができたと聞いたのでコスモプラネタリウム渋谷に行って来ました。
ヨットを始めてから夜はポンツーンに係留した艇のコクピットで星を眺めながら飲むことが多くなりました。下田港は比較的明かりも少ないため、星がきれいに見えます。何気なく見ていたのですが、双眼鏡で見るようになると、星の名前も知りたくなります。また、小学生の頃に渋谷文化会館の五島プラネタリウムを見たことも思い出したのです。
コスモプラネタリウム渋谷に行ってみると、本日の上映はプラネタリウムではなく、昨年11月に帰還した”はやぶさ”のBack to the Earthでした。4時間待ちでしたが、せっかくの機会でしたので4時間待って見てみました。
まず、施設は定員120名とゆったりで、リクライニングできるゆったりしたシートで星を見ることができました。これはやみつきになりそうな雰囲気です。
”はやぶさ”のCGは...
不勉強でしたが、2003年に打ち上げて7年がかりの帰還という歴史を見るにつけて日本の偉大さを久し振りに感じました。帰還させた技術力もさることながら、このような長期プロジェクトを実行・維持したことに誇りを感じます。
事業仕訳で宇宙開発予算を削減しようとする政治家が我々国民の代表だと思うと、恥ずかしい限りです。プロジェクトメンバーを助けるというよりもその足を引っ張っていたということになります。
数回の困難なハードルを乗り越えて帰還しようとする”はやぶさ”を見ると目頭が熱くなりました。
CGには人は一人も出てきません。アポロ13とはずいぶん違います。しかし、いつの間にか”はやぶさ”(機械)に感情移入していました。
最後のシーンでは地球に帰還した”はやぶさ”のカプセルの上をハヤブサが舞っていました。あのハヤブサがプロジェクトメンバーだったのでしょう。最後まで”はやぶさ”を...
一方、金星をめざした”あかつき”は軌道にのるのに失敗しました。新しいことには失敗はつきもの。そんなことにめげてはいけません。
宇宙の大航海時代はこれからです。竹島、尖閣諸島、北方領土は小さい。地球上にはもはやフロンティアはありません。
”はやぶさ”の国民に対する影響の大きさからプロジェクトメンバーに国民栄誉賞を与えてもいいのではないでしょうか。国は国威高揚のためにもっと宇宙開発を活用したらいいと思います。ケネディのアポロ計画はまさにソ連に劣後した科学技術と国民の自信回復を狙ったものでした。技術立国を標榜しようとするならば、もうテレビや自動車ではないでしょう。
4時間待ちましたが、プラネタリウムを見て、宇宙を目指す子どもが増えたらと思うとともに、私自身も将来につながる何かに時間を使い続けたいと思いながら施設を後にしました。
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